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シリーズ:もう一度
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もう一度

作者:風呂助

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    お題:ぐちゃぐちゃのサーカス


    登録ユーザー星:7 だれでも星:1 閲覧数:582

    もう一度 1578文字

     

     趣味で掌編小説を書くような真似事を最近している。
    特に作家を目指しているとか、大それた夢はないが、
    子供の頃から作文が下手で、少し上手になれたらな。

     ずっと無口な方だったから。聞き上手でもないけど。

     某大型掲示板なんかで、ネタとしてコピペ話を読む。
    短いながら面白くて哀しくて、そして怖ろしい。
    誰が思いつくのか、小説にするとか何かの素材だとか、
    勿体無いなぁって感心してしまう。塩と水を飲む。

     自分がこんなお話を考えられるとは思わないのだが、
    暇を持て余すなら、趣味の一つ位はあってもと思う。
    書き始めてみようと思ってた、で、ぶらさがってみた。

     なにせ初めて書く。何を書こうかと思う。恋愛小説。
    まるで似合わない。パンを咥えた女生徒と遅刻間際に、
    街角でぶつかる映像しか浮かばない。駄目だこりゃ。

     どうする?どうしよう。

     そもそも普段から殆ど小説を読まない。漫画すらだ。
    だから書き方も何も判らない。SFはどうだろうか。
    フィクションとはいえ、考証が全く解らない。

     歴史も。自分の歴史も憶えてない。

     ミステリーなんか考えられる頭脳があったら実際に
    いやいやいや。コメディも官能小説も浮かばない。

     ファンタジーならどうだろう?北欧神話とか難しい
    世界観は無理だが、勝手に自分で作った世界なら。

    ……尚更、無理だろう。世界創造から作り上げるとか
    運動不足に、いきなりエベレスト踏破しろ的な話だ。
    ぐちゃぐちゃの、エンタメ性がないサーカスだよ。

     ぐちゃぐちゃの……そこでピンときた。

     ホラーだ。

     幸いにも経験談は無いが、これには興味があるぞ。
    何かイタズラっぽく、恐くなくてもクスっとできれば。
    よくよく見れば、ネットのコピペもホラー作品が多い。

     得意でも無いし、書いた経験も無いけど。楽しそう。

     ということは……ネタも出尽くしているという事か。
    それから暫くは、帰宅しては深夜遅くまでネットの、
    投稿動画などで心霊系や都市伝説系を呑みながら見る。

     多くのコピペ関連などを読み漁ってみる。恐ければ
    特に心霊に拘らず、何でも観て読んで。そんな日々。

     まさか、こんな事になるなんてなぁ。

     書いたら書いたで、友人にちょっと読んでほしいと、
    そういう気持ちになるかもしれない。けれども友人に
    「これ、あのコピペじゃね?」とか言われたくない。

     思いついたネタは書き留めておく。休憩。移動中。
    帰宅して、動画サイトなどで被ってないかチェック。
    段々、楽しくなってくる。まだ一行も書いて無いけど。

     此処は。面白い所は何処だ。

     独り暮らしのアパート。折角だから電気も消して、
    ヘッドフォンで、臨場感を味わいながら観ている。
    くくって別に、怪談が恐いと思ったりした事が無い。

     でも、ホラー映画などや心霊番組に恐さを感じない。
    だからオカルト的な恐怖の経験がない。ヤクザとか、
    バンジージャンプなら恐いけれど。恐さの研修か。

     毎晩、こうして観ている。読んでいる。晩酌の肴。

     最初は、もうちょい光の玉だけとかはなぁとか。
    女性っぽい幽霊って、黒髪長髪で白ワンピばっかね。
    もうちょいバリエーションあってもいいよなとか。
    鏡や窓に映る時は、アピールしようよ。みたいに。

     少し、大雑把になってきた。飽きてきた。

     毎晩、見てるんだから、偶には俺の部屋に来いよ。
    但し新しい演出で……。違うな。王道な方が正解か?
    奇抜すぎると、逆に気付かないよなぁ。知らないけど。

     ホラーって難しいんだなぁ。怖がる楽しみ方かぁ。

     やっぱり俺には無理だね。書けない書けない。
    こういうのは、アレだよやっぱちゃんと研究して、
    勉強して無いと無理なんだろうなぁ。ふう。
    書けるわけがないんだから。あーあ。消そう消そう。

     ブラウザを閉じる。まだ音だけがヘッドフォンから
    聴こえる。「まだ、そっちにいたいの?」って呼ぶ。
    別にいいじゃないか。此処に居ても。何を視ても
    誰もいないんだし。俺には、カケナイ。

            *

     おわかり いただけた だろうか?

     それではもう一度。

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