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シリーズ:僕たちの夏休み
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僕たちの夏休み

作者:suzunari

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    趣味でフラッシュの脱出ゲームをつくっているのですが、初めてホラーでゲームをつくった時のストーリーを小説風にしてみました。
    小説なんて書いたことないので 文章の作り方とかおかしいかとおもいますが楽しんで読んでくれる方がいたら 嬉しいです。
    ゲーム『僕たちの夏休み』はこちらhttp://suzunari223.com/game/no20/start.html


    登録ユーザー星:4 だれでも星:2 閲覧数:787

    僕たちの夏休み 4008文字

     

    オレの名前は 佐々木アキラ。
    妻と、7歳になる息子と3人で 平凡だが幸せな生活を送っている。
    「パパ、明日から夏休みだよ どこか連れてって。」
    「悪いな、ワタル。お父さん 取材で今日から2,3日家をあけなきゃならないんだ。帰ったら 遊んでやるからな。」

    雑誌記者をしているオレは、未解決事件の特集をくむため ある連続児童殺害事件の現場となった村へとむかった。
    昔懐かしい雰囲気漂う、のどかなこの村で最初の事件が起きたのは今から25年前のことだ。
    当時10歳だった、高田 順くんが 夏休みのある日「遊びに行く」と、家を出て行ったきり夜になっても戻らなかった。
    村の消防団や警察、200人余りの人が探し回ったが結局、順くんは見つからなかった。
    翌年の夏休み、次の犠牲者が出る。
    7歳の石川 隆弘くんの母親が 朝、隆弘くんを起こそうと部屋へ行くと そこに隆弘くんの姿はなかった。
    しかし、今度は隆弘くんは すぐに見つかった。森の中の使われていない廃屋の中、息絶えた姿で・・・・・
    隆弘くんのそばには 『お前じゃない』と、血で書かれたような文字が残っていたそうだ。
    次の年も またその次の年も隆弘くんと同じように7歳の男の子が姿を消し、その廃屋で息絶えた姿で見つかった。
    そして、傍らには『お前じゃない』の文字。
    いつしかこの村では、男の子は7歳になると夏休みをよその町で過ごすようになる。
    その効果があったのか その後、犠牲者は出なくなった。
    だが、犯人は捕まっていない・・・・
    25年経ったとはいえ、また いつ同じことが起きるかもしれないのだ。

    オレは、事件について考えた。
    この事件、最初の犠牲者と思われている高田 順くんは見つかっていない。
    年齢も 他の犠牲者は皆、7歳なのに彼だけが10歳だ。
    にもかかわらず、警察が 順くんも連続児童殺害事件の被害者としたのは、順くんが失踪した夏、殺害現場となった廃屋で遊んでいたという目撃証言があっからだ。
    本当に、順くんも同じ犯人に殺されたのか?
    オレは、この事件 カギは最初の順くん失踪事件にあるような気がして25年前の事件の調書を読んでみた。
    高田 順くんは事件のあった前の年に 離婚した母親に連れられて母親の実家のあるこの村へやってきた。
    都会から来た順くんは この村の子供達になじめず家にいることが多かった。
    だが、あの年の夏休みは違った。
    毎日、楽しそうに森へ遊びに行く順くんを見て 母親は「やっと友達ができたみたい。」と、嬉しそうに近所の人に言っている。
    実際、順くんも「どこに行くの?」と、問いかけられた同級生に「友達に会いに行くんだ」と答えたことがあるらしいから あの夏、順くんが誰かと会っていたのは間違いないだろう。
    犯人は、その『友達』なのか?
    オレは 森の中にある現場となった廃屋へ行ってみることにした。
    多分、順くんもその廃屋で『友達』とあっていたはずだ。

    もう、何年も人の入っていない森の中は 荒れ放題で道らしい道はなくなっていた。
    背丈ほどものびた 草木をわけいって しばらく進むと1軒の家が見えた。
    ・・・・あそこだ・・・・
    何か妙な雰囲気を感じたが 殺人事件の現場だ、何も感じないほうがおかしなものだろう。
    そして、オレは 半分外れかけたドアを開け 中へと入っていった。

    ギシギシときしむ廊下、割れたガラス、腐ってボロボロになった階段の手すり。
    あちこちの木がはがれ 細く出来た隙間から入る風が ヒィ〜ヒィ〜と音をたて まるで子供の叫び声のようにも聞こえる。
    ・・・さすがに 気味が悪いな・・・
    オレは、そのまま玄関の横にある階段を上がっていった。
    階段の踊り場には チョークで書かれた人型の印が1つあった。
    「警察が調査している時につけたものだな」
    かなり薄くなってはいるが はっきりと そこに何人目かの犠牲者が倒れていたことがわかる。
    人型の頭の方向にある壁には 『お前じゃない』の赤い文字。
    この『お前じゃない』は、どんな意味なのだろうか?
    右側は部屋になっていて、 部屋の中央には木製の輪投げがあった。
    順くんのものだろうか? 
    一つ輪をとって、9個ある的の右上の的を狙って投げてみた。
    輪は、右上の棒へと見事に命中した。こういった遊びは子供の頃から得意だ。
    他にも、ビー玉やけん玉など 懐かしいおもちゃがたくさんある。
    考えてみたら25年前、オレはまだ7歳で こういうおもちゃに夢中になって遊んでいた。
    今みたいに物があふれている時代ではなかったけれど 充分楽しかった。
    単純な物で夢中になれた時代の子供の方が今の子供達よりも幸せなのかもしれないな・・・

    そんなことを思いながら、部屋の隅にあった背の低い机の引き出しを開けた。
    「すげぇ〜」  思わず子供のように声がでた。
    中にあったのは 当時、子供に大人気だった戦隊ヒーローのカードだ。
    オレもこのカードを集めていた。あの頃の男の子なら皆 集めていたんではないだろうか それくらい人気だった。
    まわりの誰よりも早く 5人全員集めたオレは、得意になって友達に自慢していたのに いつのまにか失くしてひどく落込んだのを覚えている。 
    一番人気のヒーローのカードを取り 裏を見て オレは息を呑んだ。
    ・・・アキラ・・・オレの名前が書いてあったのだ。
    これは、失くしたと思っていたオレのカードだ。
    なぜ ここに・・・
    オレは 部屋をでて キィキィと気味の悪い音をたてる階段を駆けおり半開きになっている居間へと続くドアを思い切りあけた。
    そして、まずお風呂場のドアを開けた。次に寝室・・・・
    なんてことだ、オレはこの家の間取りを知っている。

    そして、一見ただの壁に見える ある一部分を力強く押した。
    壁には 人がかがんで入れるくらいの隙間ができた。
    誰の屋敷だったのか知らないが その時代にはやけに大きく多分お金持ちが住んでいたと予想されるこの廃屋には隠し部屋があったのだ。
    オレは、その事も知っている。
    おそるおそる、隠し部屋の奥にある箱へとむかって進んだ。
    そう、そこに箱があることも、わかっているのだ。
    子供なら余裕で入れるくらいのその箱は 今、オレの目の前にある。
    最悪の絵が浮かぶ、このまま開けずに帰ろうかと頭をよぎったが オレの中の罪悪感がそれを良しとしなかった。

    そして、勇気をだしてフタを ・・・あけた・・・

    ------うわぁっ!!-----

    ガイコツだ、中にあったのは・・・まぎれもなく子供の骸骨だ。
    骨格のみ残った骸骨に目玉などあるはずはないのにその眼光は鋭くオレを見た。

    『アキラくん、やっと見つけてくれたんだね・・違うっ! 誰だっ お前は!』

    骸骨の手がのび オレをつかまえようとした。

    ------た、たすけてくれぇぇぇぇぇ----

    オレは逃げた 一度も振り向かず一目散に・・・
    あぁ・・あぁ、オレは・・・なんてことをしたんだ 全て思い出したぞ。
    子供の頃 小児喘息を患っていたオレは、夏休みを利用して 静養のため、1度 どこかの田舎町へ連れて行かれたことがある・ 
    それが この村だ。
    田舎の綺麗な空気のおかげで みるみるオレは元気になった。
    そして、ここで遊んでいる時に 順くんと出会った。
    多分、順くんにとってこの村で初めて出来た友達がオレだったのだろう・・・
    だから、順くんはオレにとても優しくて 嫌われないようにしているのが子供ながらに伝わってきた。
    ・・・そう、だから・・・だから オレは、あの日 町へ帰る事を順くんに 言えなかったんだ、言えば 順くんが悲しむことがわかっていたから・・・
    そして オレはかくれんぼの途中で 黙って姿を消した。
    その事が ずっと後ろめたくて いつしかオレは あの夏の出来事を 記憶から消し去った。
    ごめんよ 順くん・・・・許してくれ オレを・・・・
    オレは、荷物をまとめ 車に乗り、急いで村を出た。

    真っ青な顔で 家に帰ってきたオレに 妻は何かあったのだと察し 息子をつれて 先に床についた。
    順くんが隠れていた あの箱・・・・外からは開けられるけど 中からは開かない仕組みになっている。
    何度かふざけて入ったことがあるから その事は順くんも知っている。
    順くんは オレが開けてくれると信じてずっとあそこで待っていたというのか。
    オレのせいだ・・・全部、オレの・・・・明日、順くんの家に行って あやまろう 全てを正直に話すんだ・・・

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    コメント

    • いつも脱出ゲームで楽しませて頂いています。まさかココでsuzunariさんの作品に出合えるとは(笑)小説だとまた違った怖さがありますね。面白かったです。
      • 0 fav
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    • フラッシュのゲームって初めてやってみました
      なかなか勝手がわからず時間がかかりましたが おもしろかったです はまりそうです
      あれを小説にしてみたんですね 
      最初、小説だけを読んだら あまり怖くはなかったんですがゲームをやったら怖い話だなぁと思いました 

      他のゲームもやってみましたが
      それぞれおもしろい話をつくられてる方だなぁと 思いました
      他のゲームも小説にしたみたらどうですか?
      • 0 fav
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    • ゲームもやってみました。
      ゲームは絵や、BGMもあるので
      そっちのほうがこわかったです。
      おもしろかったです。
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