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シリーズ:REMINISCENCE ―とあるテニスコーチの想い出―
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REMINISCENCE ―とあるテニスコーチの想い出―

作者:パセリ

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    コーチング能力:中の下、ルックス:中の下、トークテクニック:中の下。
    唯一評価出来るのが、一生懸命なことと子供に好かれること。
    どこにでも居る、テニスが大好きで、ちょっとだけテニスが上手い、平均的なテニスコーチ――香月進司。彼が出逢った生徒さんなどとの想い出話。


    登録ユーザー星:6 だれでも星:2 閲覧数:1076

    REMINISCENCE ―とあるテニスコーチの想い出― 27486文字

     

    第一章 同僚はロリ巨乳コーチ
     十月二十二日、火曜日の午前八時。俺はいつも通りの時間に出勤し、レッスンの準備を始めていた。
    「おはよっ! ロリータキラー!」
    「おはよー……って、朋絵。今、何て言った?」
    「ふっふっふっ。ネタは上がってますよ、ロリータキラーさん」
     ニヤニヤしながら近寄って来たのは、ここKTS(関西テニススクール)の大川朋絵(おおかわともえ)コーチ。俺の同僚だ。
     大きな瞳の幼い顔で、身体も小さいくせに胸だけは大きい。テニスの邪魔にならないようにと、肩の下まである長い黒髪をポニーテールにしているのだが、それのせいで一段と幼さが増している。化粧もほとんどしていないらしく、女子高生と間違えられることもあるらしい。
     誰にでも笑顔で陽気に話しかけることから、老若男女問わず人気があるのだが、その容姿と愛らしさのせいでか、一部男性のお客さんから陰でロリ巨乳コーチと呼ばれているのだが、本人はそれを知らない。
     ちなみに、うちのスクールは完全インドアで冷暖房完備と、紫外線を気にせずテニスが楽しめるので女性に人気なのだが、約三十名が在籍するテニスコーチの内、七割が男性コーチだ。そのため、うちのスクールでは女性コーチの朋絵は貴重な存在といえる。
    「いやー、以前からロリータキラーコーチ――ロリコーチのジュニア(小学生)レッスンは評判が良かったけど、まさかこんなことになるとわねー」
    「とりあえず、そのロリータキラーはヤメロ。そして変に略すな」
     そして、ロリコーチはお前のことだよ……と心の中でつっこんでおく。
    「で、返事は? どうすんの?」
    「は? 何のことだよ」
    「またまたー。月曜のジュニアレッスンに来てる小学六年生の彩花(あやか)ちゃんからラブレター貰ったんでしょー。知ってるんだから」
     このこのーっと左肘で俺を突いてくる動作が古臭い。こいつ、本当に十九歳なんだよな?
     とりあえず、朋絵がオッサン臭いことは置いといて、
    「何で、お前がそのことを知ってるんだよ。俺は誰にも言ってないぜ」
    「ん? 知りたい? 気になるよねー!」
     朝っぱらから正直ちょっとうざい。こいつが女じゃなくて、ここがテニスコートの中じゃなかったら殴っているかもしれない。いや、間違いなく殴るな。
     俺の葛藤(かっとう)を知る由もなく、朋絵は俺の周りを歩き、ニヤニヤしながら観察してくる。
    「知りたい? ねぇ、知りたい?」
    「……」
     朋絵とは十八歳の時からいつもここで会うが、こうなった時のこいつは、心底鬱陶(うっとう)しい。早くしないとお客さんも来てしまうし、無視してボールの入った籠や三角コーンを所定の位置に置いて行く。
    「実はねー、私が焚きつけたんだよねー」
    「はぁ!? 何でお前が?」
    「いやー、実は前から『香月進司(こうづきしんじ)コーチの事が大好きなんですが、どうしたら良いですか?』って相談受けてたのよー」
     目をキラキラさせながら、胸の前で両手を組んでいるのは、おそらく彩花ちゃんの真似だろう。その行為が若干いらっとする。
    「で、お前は何て言ったんだ?」
    「『年の差なんて関係ないわ。それに香月コーチは年下好きなの。思い切ってアタックした方がいいよ』って言っといたー!」
     爆笑しながら俺の肩をバシバシと叩く朋絵。
    「お前なぁ。十九歳にもなって、小学生からかうとかやめろよな」
    「あら、からかってなんて無いわよ。世の男性はだいたい年下好きでしょ? それに、何も伝えずに自分の中に想いを秘めておくくらいなら、絶対伝えた方が良いと思うし」
    「そうかもしれないけど、流石に小学生は年下過ぎるっての」
    「でもあの子可愛いから、将来絶対美人になるわよ。今から手を付けて進司好みに育てれば良いじゃない」
    「光源氏かよ! 現代日本でそんなの絶対許されないっての」
     確か源氏物語で主人公の光源氏が幼い少女を青田買いしていたとか、そういう話だったと思うのだが、当然俺が十歳の小学生と付き合えば、警察のお世話になってしまうのは目に見えている。
    「とりあえず……まずはそうね。その長い髪の毛を切りますか。テニスにも邪魔でしょ?」
    「おいおい、いきなり何の話だよ」
    「まぁ顔は変えることなんて出来ないから、もう少し女の子の話題に興味を持って……」
    「だから、何の話だよ。何で、小学生と付き合う前提で話が進んでるんだよ」
    「えー、じゃあ断っちゃうの? 彼女居ない歴=年齢の残念男子なのに? コレ逃したら、進司に彼女なんて出来ないわよ?」

    ――カチン

     流石に今の台詞は頭にきた。確かに俺はお世辞でも男前とは言えないが、話題なんかも日々研究して、学生時代は女子とも普通に話していた。
     もちろん、今だって女性のお客さんとの話題作りのため、時事ネタから女性誌まで浅く広く話題になりそうなことはチェックしているんだ。
    「彼女が居ないからってバカにするなよ! テニス一筋で生きてきたから色恋沙汰がないだけで、俺はそれなりにモテるんだからな!」
    「えっ!? そうなの?」
     朋絵が心底驚いたというな表情を浮かべる。一体、こいつは俺のことをどういう風に見ているのか。
    「当たり前だ! 朋絵。お前も社員だしテニスコーチに求められる要素は知ってるだろ?」
    「コーチング能力、ルックス、トークテクニックに一生懸命さ」
    「そうそう。俺だって日々それらについて勉強してるわけよ。となると、その勉強の成果が発揮されて、自然とモテるようになるわけで」
     一言でテニスコーチと言っても、実はいろんなタイプのコーチが居る。いずれも、テニスがそれなりに上手いというのは大前提として、大きく分けて四タイプに分かれる。
     タイプその一、コーチング能力に優れたカリスマコーチ――うちのテニススクールのヘッドコーチである岡本コーチが該当するのだが、この人はかつてアメリカへテニス留学し、世界ランキングにも入っている。
     三十人程テニスコーチが在籍するうちのスクールの中で、ずば抜けて上手いテニスの技術と教え方をもってして、生徒からカリスマコーチと崇められている。
     うちのスクールの中で、ずば抜けて上手いテニスの技術と教え方をもってして、生徒からカリスマコーチと崇められている。
     ちなみに、朋絵もこのタイプに属していて、一部の男性客を虜にしているのだが、鈍感なのかこれまた本人が気付いていない。
     タイプその三、トークでお客さんの心をキャッチ――ぽっちゃり……いや、あえて言わせてもらうが、テニスコーチのくせにデブな福富コーチは絶妙なトークで笑いを取り、また説得力のある説明で人気を得ている。
     最後にタイプその四、これら三つの要素をどれも極めていないので、とにかく一生懸命さをお客さんにアピールして人気を得る……未熟な若いコーチに多いのだが、残念ながら俺もこれに属する。

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    コメント

    • upppi用さん、コメントありがとうございます。
      きっと2人は幸せになっていると思いますv
      あ、前半までの主人公は私ですが、流石に後半は創作ですf^^;
      • 0 fav
      • Re 返信

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    • Hiroさん、コメントありがとうございます。
      ご指摘いただいた、タイプ2~とかの件ですが、記載していたのにどこかで誤修正して、消えてしまったようですorz
      コンテスト終了後、修正可能になりましたら、訂正しておきます><
      主人公はご指摘の通りで、実際は21歳の時の話でした。。。
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    • こんばんは、お世話になっております、アイコンを変更したHiroです。
      拝読しましたので、感想らしきものを残していこうと思います。

      う~ん、嫌味のない文章と展開には好感が持てたのですが、推敲不足と感じられるところが散見したので、そのあたりを残念に思いました。
      また、19歳である主人公の一人称で書かれた御作ですが、どうも経験豊富な作者様ご自身が語りかけているような違和感を受けました。
      イベント名に『ライトノベル』とついているとはいえ、無理に未成年にする必要はなかったのではないかと思います。

      感想は『偏った生き物』の基準で書かれておりますので、内容の取捨選択は作者様で行ってください。
      ではノシ
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      >うちのスクールの中で、ずば抜けて上手いテニスの技術と教え方をもってして、生徒からカリスマコーチと崇められている。
      >ちなみに、朋絵もこのタイプに属していて、一部の男性客を虜にしているのだが、鈍感なのかこれまた本人が気付いていない。
       タイプ2の記述がないようですが、朋絵さんはタイプ1ですか? それとも2ですか?
       あと『生徒からカリスマコーチと崇められている。』が行をまたいで連続してる。
      • 1 fav

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